私は子供時代、非常に不遇な境遇にありました。
非常に貧しい家庭に生まれ、しかもシングルマザーの家庭だったのです。
兄弟も多く、家計は火の車で食べるものも十分に与えられず、万年栄養失調状態だったのです。
私の唯一の心のよりどころは、学校給食でした。
学校の給食なら思う存分食べることができ、しかもお替りし放題であって、何とかこの給食があったことで死なずにすんでいた気がします。
しかし給食費も母親は支払うことができなかったので、その費用は担任教師が肩代わりしてくれていたんです。
教師は私の家庭がいかに貧しいかを知っていました。
私は洋服も毎日同じ服を着ていて、貧しいことがまるわかりだったのです。
同じ洋服を毎日着ていたので、心無いクラスメイトが私のことをばい菌呼ばわりし、非常にいじめられていました。
そんな時にも担当教師は、いじめている生徒を咎め私を守ってくれていたのです。